Category Archives: アーキの窓

設計チームの日常をつづります。日々の設計業務や現場での仕事をご紹介。

何気ない時間に大切なことは潜んでいる

少し前の話になりますが、和楽久 君津を訪問したときのこと。

設計担当だったYさんと一緒でした。
Yさんにとって、君津は初めて設計した和楽久。

現場監理や検査などで、何度も足は運んでいたのですが、
運営事業者さんに引き渡したあとの訪問は初めて。

スタッフの方から、完成した建物についてのご意見を直接聞くことができた、良い機会になったようです。
相手は介護現場のプロ。設計担当には少し耳が痛い内容もあったようでしたが、Yさん、しっかりと聞いていました。

和楽久の設計プランは、オーナーさんと運営事業者さんの意向を伺いながら決めていきます。
ただ、建物が完成したときに「もう少しこうすれば良かった」ということもあります。

それをきちんと次の案件に活かし、より運営しやすい、より使いやすい空間づくりをしていくこと。
アタリマエのことですが、とても大切だと思います。

そんなチャンスに恵まれた君津訪問、有意義な時間でした。

君津設計担当Yさん、真剣の図。

地鎮祭が行われました。

静岡県磐田市見付にて、サービス付き高齢者向け住宅(デイサービス併設)の現場監理が始まり、先日地鎮祭を行いました。

地鎮祭(じちんさい)とは、土地の神を鎮め、土地を利用させていただく許しを得て、工事の無事を祈る儀式です。

現在、様々な技術革新や、多様なライフスタイルが生まれる中、古来からの儀式を重んじ、現在も続けて行っています。それは日本人が世界に誇れる〝敬う気持ち〟ではないかと思います。これからも残していきたい、伝えていきたい文化だと思いました。

ちなみに、地鎮祭は仏教と共に中国から日本に伝来したそうです。主に仏教国(中国、韓国、シンガポールなど)で行われているとのこと。

地鎮祭に限らず、伝統文化の由来や意味を感じることで、多くを学べる気がします。建築はオーナー様、事業主様、施工者様、設計・監理者、近隣の方々、様々な人の思いや取組みによって作られるのだと思います。そんな思いを敬い、土地の神に感謝し、私自身も監理者として誠意と誇りを持って臨みたいと改めて思った一日でした。
(藤)

工事の始まりのと終わり

和楽久以外の案件ですが、弊社では他の用途の建物についても
業務に取り組んでいます。

まずは、東京都多摩市の特別養護老人ホーム。
昨年12月から工事が始まり、来たる12月末の竣工に向けて内装工事が急ピッチに進んでいます。
あとちょっとです。気が休まりません。

次に、埼玉県東松山市の特別養護老人ホーム。
こちらはこれから工事がスタートする物件ですが、
今年の11月から工事が始まり、来年10月末竣工予定。

何度も現場を見てきていますが、毎度この時期には期待と不安が入り混じる
不思議な感覚になります。ドキドキです。

現在私が携わっているのは上記の2件ですが、弊社では他にも様々な案件が進んでいます。

設計の時点ではまだ紙に書いてある絵ですが、
工事が始まると、日一日と、お施主様はじめ携わる様々な人の思いが
形になり出来上がっていきます。

そして出来上がり、そこで新たな生活を始める方々がいらっしゃいます。

設計の仕事には、計画を提案している時、設計図を書いている時、工事を監理している時、
様々なシーンがありますが、
実際使われるエンドユーザーの直の声をその時に聞く機会がありません。
出来上がるのは数か月先ですから。

でも、引渡した際のお施主様の笑顔。数か月後に聞く喜びの声などを聞くと、
「あぁ、やってて良かったなぁ」とまたやる気が出てきます。

まだ見ぬその笑顔のために今日もがんばります。
さてと現場に電話しよ。(松)

多摩特養 工事中

PALVELUTARO HOIVA VIIKKI

フィンランドへ1週間行ってきました。とある住宅メーカーが日本への進出を考えている中での訪問だったのですが、木造の名建築を見ようとVIKKIの教会を訪問した隣にあったのがPALVELUTARO HOIVA VIIKKIです。老人ホームなのですが、飛び込みで見学させていただきました。これがすばらしかった。
車椅子で廊下に佇むひとあり、食堂でおしゃべりに興じる一団ありで、ちょうど平均的な入居者像は、日本のサービス付き高齢者向け住宅と同じです。
最低でも1LDK、さらに大部分のお部屋には、快適な半室外空間のガラスボックスが付属します。
冬は-30度にもなるヘルシンキ郊外ですが、このガラスボックスは薄いガラスの引き戸がついているだけで、多分快適に利用できる期間は数か月。
それでも、入居者の皆さんはお気に入りの家具やインテリアを持ち込んで、とても大切な空間にしていることがよくわかります。入居者さんそれぞれの個性が、建物の外にも持ち出され、それが外部の空間に混合されていて、それぞれの人生の背景というものがそのまま建物の外観として表現されている、見事な建物でした。脱帽です。(太)

オタニエミの教会

アアルト大学のオタニエミ教会を見に行きました。
もちろんアアルトの建築も目的の一つだったのですが、一番のお目当てはこのシレン夫妻のチャペルです。
もう30年以上前、大学内の本屋さんのバックナンバーコーナーでこのオタニエミの教会の特集をしていたSDを見つけた時の衝撃を思い出しました。
多分いまの仕事や好きな建築の傾向にとても大きな影響を与えた建物です。
暗かったのであまり写真はよく取れなかったのですが。(太)

和楽久 君津 地鎮祭

先日、ご隠居長屋和楽久 君津の地鎮祭が行われました。
私にとって、自分が設計する和楽久の初めての地鎮祭です。

悪天候の予報とはなっていたものの天気は良く、雨も降らずに無事行うことができました。

そもそも地鎮祭とは、建築の工事を着手する前に土地の神を祝い、工事が無事何事もなく完了することを祈る祭りを言います。

参加者は施主様、ゼネコン会社の皆様、私たち設計、そして神主さんです。

ほとんどの和楽久は木造2階建ですが、この君津は鉄骨造3階建という特徴があります。

ここに入居される高齢者の方々にとって、安心できて快適な住まいとなる建物が、無事完成することを祈りました。(山)

夢のはじまり

設計チームをのぞいたら、Kさんが、色鉛筆で
こんなパースを描いていました。


埼玉県所沢市で計画が進む高齢者住宅プランのパース画です。
O野さんが設計し、Kさんがパースを起こしているそうです。
敷地に桜の木があり、それを活かしたプランだとか。

きっと春には、入居の方々は、のんびり花見ができそう。
そんな幸せな日々が、Kさんの握る1本の鉛筆の先から生まれてくるような気がしました。
(富)